【Concept】
やっぱり建てるなら平屋がいい、2階建てとの迷いもありつつ、最終的には家族みんなが同じフロアに眠るという選択をされたI様邸。一人に一部屋というより、成長に合わせて使う部屋を選んでいく、そんなフルキシブルな暮らし方が感じられます。
外観は、「こんなふうにしたい」という具体的な要望をくずさないよう、色、素材もサンプルを吟味し、一部ストーン調のレンガをアクセントに重厚感と上品さが感じられます。
内観イメージは、木のぬくもりが溢れるナチュラルな雰囲気がご希望で、リビング続きの和室に違和感がないよう、和モダンを意識して、ところどころ梁や柱をウォールナット塗装し、新しい中にもほっとした懐かしさが感じられます。
自然素材の繋ぐラインはときに可愛く、ときに癒しを与え、生活空間をやさしく包んでくれます。
居室を1階に取る分、ダイニングスペースは、キッチンのカウンターにテーブルをつけることでリビングにゆとりを持たせ、ゆるい勾配天井の吹き抜けを上部に 充分な開放感が広がります。すっきりした空間づくりのために、キッチンの細々したものが見えないよう少し高めのカウンターにしました。
大きなロ フトとも言えそうな、中2階のファミリースペースと収納は、ゆとりの大空間。本来なら寒暖の差が激しくて使いにくいデッドスペースの小屋裏をここまで使え るのは、遮熱の性能ならではです。明るい光をたくさん取り込み、堂々とした存在感を持つこの家の特徴とも呼べる空間です。
無垢の木の色が、少しずつ飴色に変化し、塗装した木に溶け込んだ頃がますます楽しみな家族とともに成長できる邸宅となりました。
【防府市下右田 I様邸】